ビームを我々に放つのは、こないだ帰った日本海の落陽なのです。


夕日が海に沈むのが当たり前の土地で育った僕は
夕日が海に沈むのが当たり前じゃなくなって始めて
はっと息を呑むような、茜色の空と
海面に放たれた光の筋を 
安らいだ心地で眺めることを始めたような気がするのです。

時が止まったままのような夕日の存在感は
驚くほど早く、海水面にとけ込んでいくんだよ
知ってた?


境界線は淡く残って、いつまでも僕を手招きする