セラピー

日々と日々の間に私心をたてて。


夜に消えた山の稜線に向けて
辛抱強く朝日を待つ波の音が響く。
結露したガラス窓に
触れた指の先から伝う、冬の雫。


めまぐるしく過ぎる日々の中で
深呼吸できずにいたら、
今年も花粉の飛散量が、
僕の受容体を溢れ返させる閾に達しました。
何から伝えたら良いのか。
そもそも何があったんだったっけなあ。


考えなくちゃいけないことは一旦どこかに閉まって
何も無い白紙の一日を、何も染めずに眺めてたい。