宇宙東京六本木

東京訪問終了!


今回のランドマークは3つ。
@21_21 design sight"CHOCOLATE"
@六本木Super Deluxe"サイエンスクラブ"
森美術館"ル・コルビュジエ展"


東京には7日の昼過ぎに到着し六本木へ。


21_21 design sight
深澤直人ディレクション"CHOCOLATE"


東京ミッドランドの高層ビル群とは対照的に
地へ潜るようなイメージの建築物。
入り口でチョコレートの包みをもらう。
特に指示はされなかったもののなんとなく
階段を下りながら口の中で溶かす。
後々考えて、これが正解。
チョコレートで再構成された世界を、
近接した味覚の記憶を携えて再確認。


現代美術鑑賞の重要なファクターに
再構成→再確認 があって
チョコレートという極めて身近な素材は
その過程での感情の動きも鮮度が高い。
方々から勧められて訪れたものの、
インスタレーションや映像作品が多くて楽しかった。


そして予定外のお持ち帰り。チョコレートモチーフの
FINAL HOMEトートバッグ買ってしまった。。。
認知的不協和の低減を何度も試みる。


六本木Super Deluxe"サイエンスクラブ"


一旦宿に荷物を置いてから現地入り。
ライブハウスというよりはイベントスペース。
ステージも何処となく無造作な雰囲気で良い。
スピーカーが何気にアルテック


イベントは、宇宙についてのスライドショーがあったり
アカデミックな側面がミックスされてて、
大学生の企画って感じがしたなー。
ともあれ一見接点のなさそうなところを結びつけて、
これだけ出来るってすごい。


トクマルシューゴYOMOYAキセルの3組を観た後に
諸々の事情でリタイアしたものの、
それぞれが独自の世界観を確立してて、
ぐいっと引き込んでくる。
最初のトクマルさん。。
明るいようで、暗いようで、その狭間のノスタルジア
ちょっとエリオットスミスが浮かんだのは僕だけだろか。。
ギターとアコーディオンの味付けが最高でした。
そしてYOMOYA
それぞれの楽器が控えめながら、鋭角に突き刺してくる。
無条件に体が反応してしまって、
靄と憂いがかった声の抑揚に、崩れそうになる。
ひとことで言って、すげーかっこいい!!
ライブ後、少し話しもできて、交流。
もう、今もずっと頭でぐるぐる回ってて、
あれこれ思い巡らせてにやりとしてしまう。。


そして念願のキセル
ずっと憧れてて、目の前で歌ってる姿
それを見ただけで夢かと思う。
声の存在感は、もう神がかってて
深夜の眠りに誘う、贅沢すぎるメロディ。
対照的にゆるっとしたMC。このギャップも反則だなあー。
ベガで宇宙へ。


七夕の夜。本当に今年は特別な一夜でした。


一夜明けて8日の昼ごろ


森美術館
ル・コルビュジエ展 "建築とアート、その創造の軌跡"


森美術館は実は2回目。
初めて来たのは初展示の会期。それ以降も
ずっと東京に来るたび気にしてるんだけど
いかんせん入館料高いーてことで敬遠してた。


エレベーターで地上階から一気に53階へ。


ル・コルビュジエという人については
殆ど知識がなかったのだけど、
作品、思想から垣間見えるものが
とても味わい深くて、好きになった。
less is more、はミースの言葉。
削ぎ落として、研ぎ澄まして、より豊かな表現を。
昨日のライブのこともふと思い出して。


住宅は住むための機械と定義しつつ、
モデュロールという寸法体系が非常に人間的で
人間の本質を吹き込んだかのような作風が印象的。
斬新すぎて実現されなかった、都市構想の地図。
随所に展示された住宅模型。
空中庭園に思いを馳せる。
直線と、曲線のバランス。
そしてフィルミニのサン・ピエール協会。
フランス行きたくなったー。


見落としてたところを、掬うように誘われて
気がつけば美術館を2周。
とりあえず、椅子の悪魔的な心地よさ
といったらなかったです。


超高層ビルから見下ろす東京の街とタワーは
どこか非現実的に見えて、暮らしている人たちを
どうしても自分の記憶に結び付けられずに居ました。


時間を使い果たして新宿バスターミナル。


浅い眠りを繰り返して名古屋に戻ってきたものの
まだ夢のような記憶が、胸の奥底でうずいてます。




自分が何処にいるのかって
もう、自分じゃ解らない。