ルイトモ

そういえばむかしとあるかたに、


僕みたいなのに惹かれてくるのは
僕みたいなひとだけだなんて


そんなことを言われたことがあって
なるほどなあ、なんておもったわけです。




トレースを何度も続けて
輪郭のぼやけた線画のようで、
思い描くごとに一つづつ忘れてゆく感覚。


砂の粒はそのひとつひとつに煌めきを隠して
手のひらから零れ落ちてく。