追記*

眠気を抱えたまま目を開けると、
そこは海沿いを走るバスの中。
おそらくはまだ静岡県内。


真夏の空と海、青と碧。
砂浜が反射する太陽光。


なにもかもが眩しくて
肌寒いくらいの車内からは
全てが窓ガラスに投影された幻のように映る。


受容する体はいつもきまって
この全てを受け止めることを拒否して
モノクロームの淡とした表象に落ち着けようとする。


大人になるにつれていつしか身につけてしまったこのリミッター機能。


疎ましいと思いつつ、
再び眠気に飲み込まれてゆく。


帰ってきました。
1日結局寝て起きてを繰り返して夜になりました。


チンゲン菜と豚肉の炒めに長芋の擦りおろしを和えて夕食に。
味付けはお決まりの出汁醤油。ポン酢も捨てがたいとこだが。

一人前には程遠く、きまって二、三日分になってしまうのはいつものことながら
忌むべきコンビニ食からのリハビリには調度いいな。
手軽な調理レシピのレパートリを身につけたいとこ。



今年の夏休みは
行き先を委ねて南の方へ。
目下その予定。




蜃気楼

外を流れる景色を
背中でいつまでも見送って
特に願いは無くても
遠くに行けば見えるかな


僕は世界地図を描いて
果てまで指先でなぞった
君は答えを無くして
言葉を薄闇に包んだ


消えないでいて思い描いたままで
僕を呼ぶ蜃気楼
眠りを誘う夜の足音に
任せて深呼吸