とかげのしっぽ

今朝、肌に触れる空気の温度がすとんと落ちた。


それはまるで、入れ替わる列車をぼんやりと眺めるようで、
駅のホームで取り残されたような気持ちの僕らは
いつだって透き通るような晴天の空に思いを馳せる。
こうして夏から秋へと、季節は今年もすんなりと唐突な継承を果たした。



思いの丈は、いくら断ち切ってもその根元からユラリ。
水母のように生まれては漂って視界の隅で行き来する。
いつか埋め尽くされて、何も見えなくなったら
頭を砕いて、何も考えられなくすればいいのだ。


と、よぎったアイディアの明確さにぞっとする。
とにもかくにも生きてるって、そういうことだ。



視界をクリアに。
透き通る青い空に吸い込まれたいと
そんな夢を見ています。