初夏の処

夕刻に家に帰って、近所へ買い物に出かける。
ついにTシャツ一枚で外を歩ける季節になった。


外気に身体を強張らせて、何もかも内に内にと
封じ込めてたあの冬が終わって、今年も夏が来る。


ふと、溢れそうになって呼吸を止める。
けれど、それが何だったのかについては、
深く考えないことにするのだけれど。