2010-06-16 雨の海 夜。路面をはじく、波打つような強い雨。 雨が好きなのは、 宿る場所があるから。 身体の中の不定形が、刻一刻粘度を増して 洗濯機を回すみたいにかき乱してくる。 反動みたいに穏やかなメロディーが ずっと頭のなかを巡ってる。 誰かを包み込めるような優しいうたが描きたいのに 口をついて出てくるのは相反するような言葉ばかり。 ちょっとすぐそこのコンビニまで買い物に出かけよう。 傘をちゃんと差しても、濡れてしまいそうな雨だけれど。