いらないさがし

要らないなにかを探してるような気がして
知らないなみだを流してるような日でした

ぬかるんだ空を裸足で歩くみたいに
捕まえたはずの言葉があたりを巡る


興味がないなら初めから何もないし
耳を澄ましても聴こえないでしょう
流れてく景色に 流されるようでいても 
ふりだしなんかよりずっと近いから


浮かない体で浮かんでるような気がして
どこにもない場所 明かりをつけて探した


どうにもならない ことばかりが波打って
ふとした拍子にこぼれちゃうんでしょう
薄暗い世界だって立ち止まらなくていいよ
アカルイミライなんて照らせないから


かざしたその手のひらで包み込んだその熱を
こぼさないように 君に届けたい
駆け出して躓いていつもどおり朝が来て
いともたやすく 泡のように消えても



要らない何かを探してるような気がして
知らない涙を流してるような日でした