睦まじき一駅

仕事場まで地下鉄で2駅なので、通勤時間は非常に短いです。
思えば、この条件にはかなり助けられていると思います。


ところで、僕が地下鉄に乗るといつも席に座ってる女性が居ます。
行く先も知らない人たちと共にする空間での 特有の表情。
その次の駅でいつも男性が乗ってきて、彼女の前へ。
堅い表情は綻んで、破顔する。
しかしながら、たった一駅間の時間を共にして、僕と一緒にその男性は下車するのです。
起点も違えば終点も違う二人。
その二人の関係に 物語性を感じずには居られないのでした。


と、そんな綺麗にまとめておいて、実はなにかの売人だったらどうしよう。
それか、いろんな駅に彼氏がいて、環状線でループする毎日を送る新手の職業とか。


もっと素直にものを考えたいと思う年頃。