歳末大移動
冬の休みは、名古屋→東京(千葉)→新潟→東京→名古屋
という具合で、移動は全部バスです。
国内でこんなに長い間バスに乗ったのは始めてでは無かろうかと思いつつ、
新幹線で帰ると往復で4万は飛び越してしまう所を1万円以内で住んでしまうという
魔力に魅せられ、浅い眠りと、足を伸ばせない苦しみに耐えての旅行となりました。
車内にいた時間をたし合わせれば、約一日を費やしていることに今更ながら驚きます。
関東方面では行楽地へでむきましたよ。
房総半島を鈍行列車で巡り、行川アイランドという妖しく誘う駅に後ろ髪引かれながら
鴨川の水族館へ行って来ました。シャチに襲われたり、ペリカンの行進に脅やかされたり
水族館には思いの他楽しかった。シャチはあの大きさもそうだけど肌がツルツルな感じが良いね。
駅からバスで5分程度の水族館周辺は、部分的にリゾート地っぽくなっていて
ひたすらに渋く、時に退廃的な感も漂う路線沿線とは対照的でした。
外房線→内房線と乗り継いで房総半島を一周したのですが、
途中、日も沈みそうな時刻に立ち寄った那古船方駅。
来るところまで来てしまった感がこれでもかと出ていて、
何処へも向かえない気持ちを振り払って歩きます。
駅で案内を受けたままに歩くと、ありました。切り立った崖に聳える崖観音。
見下ろすと遠くに海、眼下はお墓。灯り始める家の灯り。
観光客は他に誰もいませんでした。
今思い返してみても、別世界に滞在していた心地で一杯。
秋頃に観た映画、「リアリズムの宿」的な空気感で、
この何とも言えない感じが何とも好きだったりします。侘び寂びっていうのかな。
あと、翌日はネズミの国でファンタジー気分を満喫。
こちらも異世界への誘い。ファイナルファンタジーみたいだった。
ネズミの特徴は他の遊園地とは違って、スタッフが皆バイトではなく職員らしく、
やはり意識が違う様な気がした。
私共、夢売ってますよ!!みたいな。
性質は違えど、どうも異世界にトリップしたがる傾向が自分の中に見てとれました。
そしてハシゴして、今年のライブ納めをカモレの渋屋屋根裏で。
実は、僕はあまりここの音場が好きではない。
またしても音響的な部分で完全燃焼できない部分はありつつも、
曲のレベルがどんどんと高くなっていることを感じ、
伝説の名曲も聴けたし(僕もその昔作った曲がこれに激似!!という事があった)
やはりこれからの展開に期待するのでした。
しかし、ライブをするにあたって、音の響きの如何にもどかしいことか。
僕はいつも、どうしたら一番感動的に音が響くのかって考えてる。
中でどんなにがんばっても、外音は全然違ったりってことはよくあることで、
思うように音が出せたら・・というのがバンドをやってるひとの共通認識だと思います。