想馳せぶり
バンドの音から、夕暮れ時とか季節の変わり目とか色彩が思い浮かぶという声を聞きます。
実際、僕はそんな色合いが好きで、表現するものにもそういうところがあるように思うのですが
絵画でもないのに色彩まで伝わってしまう音楽っていう手段、凄いことだなあと思うのです。
砂場の音がだれかに伝わって混ざりあって、そこでどんな風に見えるのか、
その反応っていつも素敵だなあと思います。ひとつひとつは見えなくて残念だけど、
見えたらそこでやっと僕にとってひとつの形として捉えてみることが出来るのです。
ただ楽しければいいっていうんじゃなくて、やっぱり何か伝わるものがあってほしいなあと思うので、
作る曲にも、なにか伝えられそうな、深さを織り交ぜたいと思うのであります。
そんなこと言ってるからなかなか曲も出来ないんですけどね。
幸せなことに、砂場は時折新曲を作り出しています。
曲作りは料理と似ていると思うのですが、
調達してきた素材を、みんなであれやこれや足してみたりかけてみたり。
素材に味付け、調理、その都度味見。
ふたつが食い違うともうひとつが補って。
やっぱりどうして、なかなか良いバランスみたいです。
ネオンホールは素敵な食卓。