RETROSPECTIVE

手のひらをかえすように 様変わりするは春の風
佇んで 少しだけ涙する 君は想うのでしょう
あの夢は今は海の底 浮かぶことも忘れ眠りにつき
揺らめいて 時に煌めいて 僕にその影を映す
迎えるよりその後ろ姿 見送る方が少し好きなこと
ふいに気がついて やけに傷ついて 線路沿いに目を落とす


去年の三月くらいに こんなうたをつくっていたけれど
この一年間 こういう気持ちは常にどこかに居た気がする。
環境は変わっても、自分は何にも変われていない。

しかし、こうやって今の自分が音楽続けていられることが本当に良かったと思うよ。
何処へ向かうとか何があるとか、そういうのじゃないけれど
イマココニイル感を満たしてくれるのは、あの場所だといつも思う。
誰かのために歌うというよりは、自分の内に内にと言い聞かせて歌っています。
そこに共感してくれる人たちが居るのは 自分でも理解できないくらい奇跡的だと思うけれど
どうしようもなく嬉しい気持ちになるのです。