みくし

最近、急速に広まってますね。
SNSソーシャルネットワーキングシステムというもの。
初めてお誘い受けたのは、高校生の時の塾の先輩で、
5年くらい音沙汰無かった方なのですが
興味本位で登録してみたものの、あんまり意味分かんなくて放棄気味でした。
それからいろんなのがあることを知り、人づてにいろいろ回ってみてたどり着いたのが
mixi。ここが一番情報量が豊富なようです。


自分のあらゆる属性(出身、好きな物、場所、音楽、主義主張、etc)を
コミュニティという形で羅列して、その1つ1つに
いろんな人が繋がって絡まって、組成のように広がっていく。


現実の世界で、誰かに自分を伝えようすることは、おそらく凄く労力のいる作業。
それでも長い時間をかけて、1つ1つ探り、接点を増やしていく。
そうやってこれまで人間関係をつくってきた。。はずなのに。
この世界では、そんな技術は必要ない。
ただ一度クリックするだけ。
そうやって自分の属性を宿り木として電子世界に1つ記述する。
あとは日々の出来事を日記に連ね、
そうやってつくった宿り木に、どこかのだれかが留まるのをじっと待てば良い。
自分を知って欲しい。そんな欲求を人は生来持っている。
言葉にしなくても、誰かに伝えた気持ちになってしまうこの場所は、
そんな欲求をあざとくも満たしてくれる。
web上の履歴書といった人がいるけど、本当にそんなものだ。。


多少病的な形ではあるけれど、この繋がり方が受け入れられつつあるのはすごく良くわかる。
伝えることに疲れてしまった人たちへ、きっと魅惑的に映る。
批判的な書き方になってしまったけれど
結局自分もそんな一人になっているんだろうと思う。
出会う運命に無かった人とふと繋がったり、繋がられたり。
あと、懐かしい人に会えたりして、それは嬉しかったな。


ふと顔を上げる。外の空気は驚くほど冷たい。
目の前で誰かが笑顔を返す。会話する、その温度は何にも代え難い。
そういうこと。