中劇の最後

松本の街にナワテ通りという昭和の面影を残した商店街があって、
その通りに、閉館してずいぶん経つ古い映画館があります。
僕が大学生の頃はまだ健在で、シネサロンという隣接した別館では
ミニシアター系映画をバシバシ上映していたりと、貴重な映画館だったのですが
時代の波に飲み込まれたのか、あるとき閉館になりました。
その後もずっとその場所に佇んで、密かに復活が待たれていたのですが。
久しぶりに通りがかってみたら
近々工事が始まるらしく、鉄柵で囲われてました。
何ができるのかなと思って近づいてみると、なにやら張り紙が。
そこには、
新しい所有者の方が、先に住民へ説明会を行ったらしく
跡地に高層マンションを建設予定と発表した
とのことが記されてました。


ちょっとショック受けました。
時間が記憶を薄めていく中で、
いつの間にか見慣れた景色も移りかわっていく。
とはいえ、よりによってあそこに高層マンションが建たなくとも・・。
味噌汁に、ロールキャベツ入れるようなもんですよ。