頭の中には広い海が広がってる。

海面をかすめる魚は、背鰭をちらつかせ、
しばらく辺りを彷徨ったあとに
また何処かへ泳ぎ去ってしまう。
全てに言えることは
いつか戻ってくるかも知れないし、
もう二度と戻ってこないかも知れない、ということ。


昨日に引き続きですが、
作曲におけるピース集めは、こんな風なイメージです。
いえ、なにも音楽に限ったことではないですね。
今まで考えてきたこと、学んできたことは、
すべてこの大きな海の中にあって、
全ては気まぐれに泳ぎ続けて、現れては消えていく。


誰もが養殖網の中に、都合のいい記憶だけを大事にしまい込んでいく。
両手でそれを放ったその瞬間が、いつだって一番輝いていたのにさ。