泥ボーン

泥棒に、入られました。生まれてすみません。


いつものように家の前で鍵を取り出しドアーをオープン。
と、思いきやドアノブが僕を拒絶。「??」
何かの間違いかと思って、もう一度鍵を回す。
今度はすんなりドアが開く。些末な異変を感じつつもきっと気の所為と、
いつものとおりコートを脱いで机に目をやると、
そこは、あるはずのものが消失してました。
パソコンが、スコーンと。
心理学的な見地から言えば、ないものがあるよりも、あるものがないほうが
認知にいたるまでに反応潜時を要する、とかそんなことは置いておいて
現実を認識するにはかなりの時間を要しました。
これ何?・・・ど・ろ・ぼ・う?・・・・・・・・・泥棒!


事態を把握した僕は、警察に電話することになりました。
到着を待つ間、座り込んで放心。時間が止まったみたい。
沈黙を破り、警察官と鑑識のおっちゃんがたがぞろぞろ登場。
書類書かされました。事情聴取されました。
マッキントッシュを理解してもらえませんでした。
写真撮られました。盗品の位置を指差すようにポーズとらされました。
ほしのあき気分さながらでした。
ちなみに鑑識用に使ったアルミ箔の粉は拭いて帰りませんでした。
あんまりです。
犯行は、世間をにぎわす外国人グループによるものだろうとのことでした。
サムターンという手口が有力とのこと。
なんだそれは。フィギュアかと。盗みに技の名前をつけるなと。
でました!華麗な犯行!イナバウアー!あ、またやってしまった・・。
しかし、泥棒も思ったことでしょう。
オレタチヨリサキニ、ダレカガヌスミニハイッテル・・ゼ。
その日はそれほどに、僕の家はいろいろなものが散乱しておりました。
いうなればロハスでした。まちがえました、カオスでした。


不幸中の幸いだったのは、ギターが無事だったこと。
その日僕は砂場練習に旅立つため、ギターをもって仕事に出ておりました。
もし、ギターが盗られてたら、多分僕は正気で居られなかったと思います。
想像したら涙でそうになった。
僕の持ち物で、ギターってきっと一番大事なんだなーって改めて認識。


ということで、僕は今松本シティ。漫画喫茶から登場しております。
ナイトパックでお肌つるつるコースです。
これからの生活はどうなってしまうんだろうと怯えつつ
ギターだけは肌身離さず暮らしたいと思います。
ギター侍にだけはなりたくない。


慰めてください。