暖かい水の中は心地よくて、
ついついそのまま潜り込んでしまいそうになる。
だけど、呼吸する術を僕は知らない。
せいぜい息を止めて、苦しい思いして
しばし体を預ける事しか適わない。


手を伸ばしても、届くのはこの指先まで。
だけどもう少しだけ、漂っていたいような
淡い光がちらりほらり。


写真は両親が送ってきた、越後妻有大地の芸術祭のパスポート。
と、母の手紙。お勧めスポットレポートつき。
行けない僕にあてつけ。あんまりだ。
うなー。
どなたか僕の無念を晴らしてくれまいか。
このままでは化けてしまう。