あっても別に邪魔ではないけど、なければ無くて問題ない。

福岡での生活が三ヵ月半。
生活には慣れて、バイクでよく走ったから土地勘も大分ついた。
それでもなにか足りないっておもうのは、
必要としているものがあるからなのだとおもう。


音楽を通して歌うことは、僕個人の、その何十倍もの力で
たくさんの人たちを繋いでくれて、結んでくれた。
だからそれは逆に、その何十倍もの力で、たくさんの人たちに
必要ないって判断されるってことだった。忘れられるってことだった。


こうやって考え始めると、
出会えて、しっかりといまも想ってくれる人たちにも
忘れられてしまうんじゃないかって怖くなる。


バンドをはじめてから、ライブ予定がなくなるのが怖かった。
多分そういう理由だったんだろうな。
止まったら、見えなくなって忘れられてしまうって。


また会いたい人、たくさんいるし、
また歌ってるの見て欲しいっておもう。
いまはまだちょっと動けていないけれど、
まだ終ってしまったわけではなくって。


場所があれば歌える。必要としてもらえる場所。


僕も僕で、ただ会いたいからってだけじゃなくて、
ちゃんと会いに行く理由つくって
また歌いに行くので、きっと待ってて欲しい。


見えなくたって見つめることはつづけなくては。