蜃気楼

外を流れる景色を 背中でいつまでも見送った
特に願いはなくても 遠くへ行けば見えるかな


僕は世界地図を描いて 果てまで指先でなぞった
君は言葉を無くして 答えを薄闇に包んだ


消えないでいて 思い描いたままで
僕を呼ぶ 蜃気楼
眠りを誘う
夜の足音に
任せて 深呼吸